Rose  バラゾウムシとの戦い ~唐辛子エキス&ニームオイル~

 

 

   

バラの最も美しい季節である初夏

バラを育てている人たちは皆
一年を通してこの季節を
どれだけ楽しみに待ち望んでいることかと思います

その初夏の最も大事な季節の一番の大敵
それは
憎きバラゾウムシ

 

マチルダやっとほころんできたつぼみが
見るも無残な姿にしおれているのを見つけたときは
本当になんと表現したらよいか
わからないほどの気持ちになります

我が家のバラも
年々被害が大きくなってくるので
なんとかならないものかと
バラゾウムシについて調べてみました


~バラゾウムシ被害の段階~

①バラゾウムシは3月中旬に
 土の中から枝へと這い登り
 枝の先端のやわらかい葉の葉軸の樹液を吸い
 また同時期に先端の葉の端を食べる(初期症状1)

②次に樹液を吸う場所は
  つぼみの近くの太めの葉柄(初期症状2)

③次にもっと栄養が豊富な
  つぼみがついた花茎の樹液を吸う(末期症状)

 

~バラゾウムシの行動パターンと捕獲時期~

雨や人の気配で落下したバラゾウムシはバラの幹を上方へよじ登る

夜は次の日に狙う新芽と新芽の間に潜んでいて午前中に活動をする

1匹で15個程度のバラのつぼみを食い荒らす

捕獲のチャンスは3月下旬ごろからで4月上旬~下旬が捕獲のピーク
   9月末までは繁殖活動期

 

アリスター・ステラ・グレイ

 

とまあ、こんな感じなんですけれど
1匹駆除しても
またすぐ他のバラゾウムシがきてしまうし
頻繁に観察するにも限界があって
これまで涙をのんできたわけです

 

 

そんなあるとき
唐辛子エキス&ニームオイルが効くらしいと耳にして
さっそく試してみることにしたのです

 

 

 

   


唐辛子エキスまずは作り方から


①容器の7割ほど唐辛子を入れる

②次に容器一杯に木酢液を入れる

③半年から1年ほど寝かせる

④使用する時に300倍程度に薄める

これだけです


木酢液のかわりに焼酎や泡盛などでも代用できるようです

 

 

 

私はとりあえず
500~1000倍で散布しています

これがまあ
なかなかいい感じでして
事前にこれを散布さえしておけば
わざわざバラゾウムシのいそうな時間帯に
探しに行く必要もなくなった上に
効果もありました

やはりきちんと定期的に散布した年は
被害は少なかったです


アリスター・ステラ・グレイ
完全に駆除できるわけではありませんが
十分満足できるものでした

ちなみに
真夏のコガネムシ対策にも使ってみたのですが
それなりに効果はあったように思います

このエキス
作ったはいいものの
2年経ってほとんど減ってなくて(写真の通り)
もったいないので使い続けているわけですが
唐辛子が漬かったままなのはいいのかしら?
それから消費期限とかあるの?

とりあえずバラは問題なく元気でいるので
そのまま使っています

昨年よりも今年のほうが効果大だったのは
唐辛子が長く漬っていたせい?

 

 

   

さて
私はこの唐辛子エキスに
ニームオイルを混ぜて散布しています

混ぜる際に注意する点があるようです

混合するときは、原液同士を混合するのではなく
うすめた水溶液同士を混合するのが安全

 


   またニームオイルで気をつけることもあります

ニームオイルは暑い夏以外は固まりやすいため
   お湯を使いたくなるが忌避効果とされる成分
   「アザディラクチン」は熱に弱い物質なので
   水溶液を作るときに60℃以上の熱い湯は
   使わないようにする

また紫外線にも弱いので
   光のあたらない冷暗所に保管する

 

 
   

ちなみに私は
この混合液に展着剤の「ダイン」も混ぜて散布しています

こうすると散布液が虫や葉につきやすくなる上
散布後に雨によって薬剤が流されてしまうことも軽減されるので
欠かせません

ダインはホームセンターなどで
簡単に手に入ります

 

 



ちなみにこんなものもあるようです

バラの幹や枝に塗布すれば
バラゾウムシやアブラムシなどが
這いあがってこれないようです

ちょっと使ってみたい気もしますが
目的とは関係のない
アリなんかもひっかかってしまうのかしら

 

私は250mlのを購入しましたが
1回に使う量がとても少ないため
ほとんど減りません

最初は より小さいサイズから
始めてみたほうが
いいかもしれません

 



Rose トップへ