
洋風でおしゃれなコニファーは
人気が高く
あちこちで見かけます
でも
植えつけた最初のほうはきれいでも
蒸れに弱いため
風通しが悪い樹の内部や下のほうが
だんだん枯れこんできて
何年かたつうちに
汚ない印象になってきてしまう風景もまた
よく目にします
そしてもう1つ大きな問題は
成長の早さです

大きくなりすぎた木が
手に追えなくならないように
品種選びは慎重にしなければなりません
一応私なりに調べて
これなら大丈夫そうだという品種をいくつか植えてみましたが
実際育ててみると
これは成功だったという品種と
そうでなかった品種とがありました
これから先どのように変化していくか
経過観察し続けて
ご紹介できればと思っています
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コニファー基本の管理 |
分類 |
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植え場所 |
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半日以上日当たりがある場所
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風通しのよい場所 (但し強い風の当たる場所は木が倒れる恐れがあるため避ける)
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水はけのよい土壌を好む(土質は選ばない)
春か秋に腐葉土など有機物を混ぜて植えつける。
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高さだけでなく横幅も大きく成長するので、成長後の大きさもよく考慮にいれて植える前に十分なスペースを確保すること。
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剪定 |
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肥料 |
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管理のポイント |
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風通しのよい場所に植えること。(蒸れに弱い)
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強風対策として支柱を立てたほうが安定する。
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我が家のコニファーを
成長の早いものと成長の遅いものとで分けると
このような感じになります
(あくまで我が家の庭の環境での結果です)
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ブルーアイス |
ブルーヘブン |
ブルーエンジェル |
ブルーアロー |

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成長が非常に早くて
最終樹高も5~8メートルにも
なるとのことですが
剪定によって
頂点を切り詰めても
格好悪くならないとの
植木屋さんの言葉に
植栽を決めました。
しかしやっぱり
成長が早すぎて
剪定しても
どんどん伸びること!
それに成長とともに
下のほうが枯れこんできて
少し汚くなってきました。
ちょっと手を焼いています。 |
3年目くらいから
樹形が立派に
美しく整ってきて
結構気に入っています。
多少の枯れこみは
ありますが
さほど ひどくはなく
コニファーとしては
きれいなほうでは
ないでしょうか。
横幅もそれなりに
大きくなるので
(7年目現在で1.2メートルくらい)
ある程度の
スペースが必要です。
とても大きくなってきたので
台風のときに
グラグラ揺れていると
倒れはしないかと
不安になります。
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6本あるうちの
4本は比較的
日が当たる場所にあるので
葉っぱが密に茂って
きれいなのですが
あまり日の当たらない
場所にある
残りの2本は
葉があまり茂らずに
スカスカなので貧弱です。
コニファーは
少なくとも午前中くらいは
日の当たる場所に
植えたほうが
本来のきれいな姿を
楽しめると
実感しています。
成長はとても早いです。
台風のたびに
少し傾いてしまうので
元に戻すのに
少し苦労します。
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とても細い樹形のまま
成長してくれるので
狭い場所に
おすすめです。
成長は早いですが
何もしなくても
樹形が乱れることが
ほとんどなく
内部が枯れこむことも
あまりないので
管理はとても楽です。
きれいな姿のまま
長く維持できるし
樹形はほっそりとして
格好いいので
お庭のアクセントに
最適だと思います。 |
成長の遅い品種(成長の遅い順) |
スエシカ |
ラインゴールド |
ムーングロウ |
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成長は非常に遅くて
年に数センチほどでは
ないでしょうか。
植えてから
6年以上たった今でも
あまり大きな
変化は感じられません。
成長の早さは
問題ないのですが
葉っぱが非常に密に茂るため
内部の風通しが悪くなって
枯れこみが所々
できてしまいます。
時々内部の枝を
取り除いてあげないと
汚らしくなってくるので
管理は少し大変です。
私はほとんどやっていません。
管理さえきちんとできれば
きれいな品種だと思います。 |
一年中美しい葉色が
最大の特長です。
成長は非常に緩やかですが
高さよりも横幅が
少しずつ広がってきました。
移植が可能とのことなので
とりあえず狭い場所に
植えちゃってます。
大きくしたくない場合には
全体を刈り込んでも
いいらしい。
剪定は一度もしたことが
ありませんが
樹形はきれいに
整っています。
雪や雨が降ると
ひどい姿に
乱れてしまいますが
しばらくすると
自然に元通りになっています。
葉色が美しく目をひくので
庭のポイントに
おすすめです。 |
葉っぱが密に茂って
きれいな上に
樹形が自然に整って
美しいです。
剪定もほとんど
したことがありませんが
全く問題なく整っています。
高さも3~4メートルくらいにしか
ならないそうなので
高さに対するコントロールの
不安もないので
おすすめです。
ただし横幅はかなり
大きくなってきました。
6年経って
1.2メートルくらいの
幅には なっています。
それと最近
下のほうの枯れ込みが
気になってきています。 |
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我が家のコニファーの成長の変遷はこちら>>
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コニファーの管理で一番大変に思うことは
成長が早くてどんどん上に伸びていってしまう割に根が浅くて
台風がくると木が傾いてしまう場合があることです
次に大変に思うことは
蒸れに弱いため
枯れこんできた樹の内部も剪定して
風通しをよくしてあげなければならないことです
手入れを怠ると
きれいだったはずの木が
汚いものになってしまいます
(我が家ではすでにそんな汚い状態になりかけています)
それから冬に雪が木の上にたくさん積もると
樹形が大幅に乱れるので
雪を取り払うのに苦労します
そこまでしても樹形は完全には元にもどらないので
春先に樹形を整える剪定をしています
剪定はコニファーが成長する
4月ごろなら
はさみで剪定しても大丈夫だと植木屋さんが言っていたので
その通りにしています
樹木の高さ調整としては
主幹を切ってしまう方法もありますが
本来の先のとがった樹形ではなくなりますので
よく考えてから実行する必要があります |
我が家では隣家との境に植えたコニファーの
高さが気になったので
試しに一本だけ今年主幹を切り詰めてみました
主幹を切り詰めたブルーエンジェルのその後の成長です(左)
↓
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頂部にあった芯を
切り詰めて
2年くらい経ったところ
主幹が1本ではなく
何本も出てきて
頂部が少し丸みを
帯びています
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主幹を全く切っていない
ブルーエンジェル
1本の芯が頂点となって
ぐんぐん上に
伸びようとしています |
さて何かと難問のあるコニファーですが
植えたなかでも成功したと思える品種がいくつかありますので
ご紹介します

■ムーングロウ
これはコニファーの中でも成長が遅く
剪定もあまりしなくても
樹形がきれいなまま保ってくれています
最終的には3~4メートルくらいの高さにしか
ならないそうです
手のかからない品種ですが
横にも少しずつ大きくなっていくので
広い場所の確保が必要です
最終横幅は1.5メートルくらいになるようです
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■ラインゴールド
一年中きれいな葉色で
鑑賞価値が高いです
樹形は丸みをおびていて
最終的には2~3メートルくらいになるとのことですが
成長はとても遅く
数年育てて50cmも伸びていません
少しずつ横にも大きくなってきているので
だんだん窮屈になってきました

雨や雪が降ると
←樹形が大幅に乱れますが
何日かたつと
また元に戻っています
ラインゴールドは花壇に一本あったら
きれいなのでおすすめです
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■ブルーアロー
成長は早いけれど
何もしなくても内部が蒸れて枯れることも少ないし
樹形が乱れることなく
きれいなまま保ってくれるので
手がかかりません
非常に細長い樹形で場所をとらないので
狭い場所に超おすすめです
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欠点をいろいろ書いてしまいましたが、
結局のところ
実際育ててみて
私はコニファーはあまり気に入っていないのです
一見かっこよいのですが
かっこよく維持するのが大変なのです
恐らく今後コニファーを新たに植えることは ないでしょう