ドイツトウヒドイツトウヒは冬になるとクリスマスツリーとして園芸店でよく見かける大変人気のある樹木です。
冬になると、やはりオーナメントなどの飾りをつけて華やかな気分を満喫したくなります。

葉は寿命が長く、少ない光量でも光合成ができるため、日光があまりあたらない下葉でも枯れることがなく、樹形が美しく整い円錐形を保ちます。
我が家のドイツトウヒでも葉が寿命を終えて枯れた、といった現象をほとんど見たことがありません。

さて、クリスマスツリーというと「モミの木」というイメージがありますが、「ドイツトウヒ」と「モミの木」は別の樹木です。
見た目はよく似ているのですが、ドイツトウヒのほうが管理が楽です。
一番大きな違いは根の構造にあります。
モミの木は根が深根性で移植が難しく、あるとき突然枯れてしまう、といったこともあるようですが、それに対して、ドイツトウヒは浅根性で移植しやくすく、育てやすいです。

管理のしやすさや整った樹形、洋風の常緑樹であることなどが人気で、最近では玄関前のシンボルツリーとして見かけることも増えてきました。

 

 
科名・属名
マツ科トウヒ属
花期
4~6月(果実は10月)
学名

Picea abies

植え場所

日向または半日陰の水はけがよい場所

和名
オウシュウトウヒ、ヨーロッパトウヒ、
ドイツマツ、ドイツトウヒ
株間
2 m
別名
オウシュウトウヒ、ヨーロッパトウヒ、
ドイツマツ、ドイツトウヒ
耐寒性
あり
分類

常緑高木

耐陰性

あり

原産地
ヨーロッパ
病害虫

葉ふるい病、カミキリムシ、ツガカレハなどの被害がある場合がありますが、ほとんど心配いりません・

用途
鉢植え、庭植え
栽培の難易度
樹高
50m
私のおすすめ度
★★★

 

ドイツトウヒ


用途

鉢植えまたは庭植えとして植えることができますが、成長が早いのでそれぞれ注意が必要です。(詳しくは下の「管理のポイント」を参照。


樹高

原種の最終樹高は50mとも言われており、一般の庭には適しませんが、園芸種では小型の矮性種が多く、ある程度の刈り込みにも耐えるので、植栽は可能のようです。

我が家で育てているドイツトウヒがいったいどれくらいの樹高に育っていくのかは不明ですが、鉢植えですので、地植えに比べると成長は緩やかで、現在の樹高は約1.5メートルくらいです。(右写真)
今後、定期的に様子をupしていきたいと思います。

少しでも成長を抑えるため、鉢植えにしているわけなのですが、鉢植えのまま地面に根付いてしまった模様で、実質、地植え(?)状態です。

今のところ、樹高よりも横への広がりのほうが心配で、通路をふさいでしまいそうなのが気になっています。

 

ドイツトウヒ

植えつけ

植え付けの適期は2月~4月上旬です。

施肥

2~3月ごろ与えます。多肥は好みません。

植え替え

成長が早いので、鉢植えの場合根づまりを起こしてしまう可能性がありますので、大きくなったらひとまわり大きな鉢に植え替えます。

これ以上鉢を大きくしたくない場合は、鉢の3分の1程度の土を掘って外に出して、そこに新しい土を入れます。土の入れ替えの際に、根も少し切り落とすといった作業を年に1回くらいやっておくとよいでしょう。(大きな根をたくさん切りすぎないよう注意して下さい。)
ちなみに我が家のドイツトウヒはこのような土の入れ替えを全くしていません。(しようと思ったのが遅すぎて、根が回りすぎて土がカチンコチンになって何もできないでそのままです。)
根を切っていないせいか、木がだいぶ大きく成長してきています。

ドイツトウヒ剪定

剪定の適期は11月~12月、2月~3月
萌芽力があまりないので剪定は必要最小限にします。
葉を全く残さずに剪定してしまった枝から新しい葉が生えてくることはないため、必ず葉を少しでも残した状態で剪定するようにします。

増やし方

実生、つぎ木で増やせます。

病害虫

葉ふるい病、カミキリムシ、ツガカレハなどの被害がある場合があるようですが、我が家では全くみたことがありません。剛健で非常に丈夫です。

ドイツトウヒ

 

新芽の様子

5月~6月になると左の写真のように新芽が出てきて、大変美しい風景を作ってくれます。
古い葉は落ちることなくそのままで、その上に新芽が生えてくるので、年々樹形は横に広がっていきます。


 

 

 

 

管理のポイント

  • 水切れや乾燥に弱いため、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、たっぷり水を与える必要があります。油断していると真夏や夏の終わったころに、枯れてしまうことがあります。

  • 成長が早いので、鉢植えの場合は大きくなったらひとまわり大きな鉢に植え替えるか、これ以上鉢を大きくしたくない場合は、鉢の3分の1程度の土を掘って外に出して、そこに新しい土を入れるようにして土を入れ替えて、根も少し切り詰めます。 (大きな根をたくさん切りすぎないよう注意する。)

  • 地植えの場合は、相当大きくなることを覚悟の上で、植えて下さい。たまに2階の上の高さにまで成長したドイツトウヒを見かけることがあります。成長を少しでも抑える方法として、大きな鉢に植えてから、鉢ごと土に埋めれば、直に地植えするよりも成長はずいぶん緩やかになります。

  • 根張りはあまり強くない為、強風で倒れてしまうことがあるので、風の強い場所での植栽には注意します。

  • 酸性雨や排気ガスには弱いため、公害のひどい場所での生育はよくありません。

ドイツトウヒ

 

クリスマスの楽しみ

ドイツトウヒというと、やはり「クリスマスツリー」のイメージが大きいですよね。
この時期になると飾りつけをして、暗くて寒い冬の庭を少しでも楽しいものにしたくなります。

夜は少しの時間電球を点灯させて、寒い冬でもこの時期だけは少しあたたかい雰囲気にしています。

 

ドイツトウヒ

 

クリスマスのイルミネーションというと、ニューヨークのロックフェラーセンターが有名ですが、あのような素敵なクリスマスツリーには本当に憧れます。

一般家庭ではなかなか難しいですが・・・

 

 

 

 

 

我が家のドイツトウヒの変遷

鉢植えで育てて3年目のドイツトウヒ。
このころはちょうどよい大きさでした。この段階できちんと根を切り詰めたり、土を入れ替えたりしておけばよかった・・・

 

4年目のドイツトウヒ

上の写真と一見同じような大きさに見えますが、樹木に対する鉢の大きさを見れば、大きく育っていることがわかります。

ドイツトウヒ

 

6年目

鉢はずっと変わっていませんが、樹木が大きくなってきてるので、鉢がとても小さく見えてきています。

 

 

 

 

 

ドイツトウヒ

 

7年目

どう考えても、この鉢じゃ小さすぎますよね。
鉢の中の土がカチンコチンで、もう彫り上げることができなくなってしまっています。

とりあえず放任!

ドイツトウヒ

 

8年目

高さはそれほど大きくなっていないので困っていないのですが、横幅がだんだん窮屈になってきました。

それと、この小さな鉢でいつまで育っていられるかも少し心配になってきました。

鉢の底から根が出てきて地面に根付いている模様ですが、木製の鉢が少しずつ壊れてきています。

根の様子は心配ですが、樹形のほうは よく整っていて大変美しく感じられます。
なんだかんだ言っても、とても気に入っており、できるだけ長くこの場所で育って欲しいと願うばかりです。

 

今後の成長の様子は今後もupしていきます。

 

 

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